VALORANT(ヴァロラント)は、Riot Gamesが開発した5対5のタクティカルFPSゲームだ。プレイヤーは「エージェント」と呼ばれるキャラクターを操作し、それぞれの能力を駆使して勝利を目指す。しかし、エージェントたちがいまの名前になる前には、開発段階で使われていた「コードネーム」が存在する。名前がそのままのキャラもいれば、開発中のコードネームから変更されたキャラもいる。本記事では、2026年6月現在の全エージェント(最新のMiks・Vetoを含む)のコードネーム、本名、ロール、出身国を一挙にまとめ、特に名前が変更されたエージェントに焦点を当てて解説する。
1. コードネームとは何か?
コードネームとは、ゲームや映画の開発段階で仮に使われる名称のことだ。正式名称が決まる前に、開発チーム内で「仮の名前」として使われる。VALORANTのエージェントも、リリース前にはコードネームで呼ばれていたものが多い。
コードネームには、エージェントの能力やイメージを反映したものが多い。例えば、炎を使うキャラクターには「Apollo(アポロ)」、風のように速いキャラクターには「Sprinter(スプリンター)」といった具合だ。これらは最終的な名前になることもあれば、別の名前に変更されることもある。
VALORANTでは、エージェントがVALORANT Protocol(ヴァロラント・プロトコル)という組織に所属する「エージェント番号」も設定されている。例えば、BrimstoneはVP-1、ViperはVP-2のように、加入順に番号が振られている。ただし、VP-8は未公開のままだ。
【用語解説】VALORANTのロール
デュエリスト(Duelist):敵を倒す役割。先陣を切って攻める。
イニシエーター(Initiator):戦闘を開始する役割。敵の位置を把握したり、攻撃のきっかけを作ったりする。
コントローラー(Controller):視界を遮るスモークなどで戦場をコントロールする役割。
センチネル(Sentinel):守りを固める役割。味方を守り、情報を集める。
2. 全エージェントのコードネーム・本名・ロール・出身国一覧
以下は、2026年6月現在の全エージェントをまとめた表だ。ロールごとにグループ分けして表示している。コードネームが最終名と同じものは緑色、変更されたものは赤色で目立たせている。下のボタンで表示言語を切り替えられる(日本語・英語・フランス語・ドイツ語)。
| 番号 | エージェント名 | コードネーム | 本名 | 出身国 |
|---|---|---|---|---|
| コントローラー | ||||
| VP-1 | Brimstone | Sarge | Liam Byrne | アメリカ |
| VP-2 | Viper | Pandemic | Sabine Callas | アメリカ |
| VP-3 | Omen | Wraith | 不明(諸説あり) | 不明 |
| VP-16 | Astra | Rift | Efia Danso | ガーナ |
| VP-21 | Harbor | Mage | Varun Batra | インド |
| VP-25 | Clove | Smonk | 不明 | スコットランド |
| VP-30 | Miks | Iris | 不明 | クロアチア |
| イニシエーター | ||||
| VP-6 | Sova | Hunter | Alexander Novikov | ロシア |
| VP-13 | Breach | Breach | Erik Torsten | スウェーデン |
| VP-14 | Skye | Guide | Kirra Foster | オーストラリア |
| VP-17 | KAY/O | Grenadier | なし(ロボット) | 不明 |
| VP-20 | Fade | Bounty Hunter | Hazal Eyletmez | トルコ |
| VP-22 | Gekko | Aggrobot | Mateo Armendáriz De la Fuente | アメリカ(ロサンゼルス) |
| VP-27 | Tejo | Cashew | Amir El Amari | コロンビア |
| デュエリスト | ||||
| VP-9 | Phoenix | Apollo | Jamie Adeyemi | イギリス |
| VP-10 | Jett | Wushu | Sunwoo Han | 韓国 |
| VP-11 | Reyna | Vampire | Zyanya Mondragón | メキシコ |
| VP-12 | Raze | Clay | Tayane Alves | ブラジル |
| VP-15 | Yoru | Stealth | Ryo Kiritani | 日本 |
| VP-19 | Neon | Sprinter | Tala Nicole Dimaapi Valdez | フィリピン |
| VP-24 | Iso | Sequoia | Li Zhao Yu | 中国 |
| VP-28 | Waylay | Terra | Ariya Saengkaew | タイ |
| センチネル | ||||
| VP-4 | Killjoy | Killjoy | Klara Böhringer | ドイツ |
| VP-5 | Cypher | Gumshoe | Amir El Amari | モロッコ |
| VP-7 | Sage | Thorne | Ling Ying Wei | 中国 |
| VP-18 | Chamber | Deadeye | Vincent Fabron | フランス |
| VP-23 | Deadlock | Cable | Iselin | ノルウェー |
| VP-26 | Vyse | Nox | 不明 | 不明 |
| VP-29 | Veto | Pine | 不明 | セネガル |
表の見方
- 赤色:コードネームから正式名に変更されたエージェント
- 緑色:コードネームと正式名が同じエージェント
- VP-8:未公開の番号(公式に存在するがまだ発表されていない)
- 本名「不明」:ロア(物語)上まだ公開されていない、または未確認のエージェント
3. 名前が変更されたエージェントの変遷
ここでは、特に印象的な名前変更をしたエージェントをいくつかピックアップして紹介する。なぜその名前になったのか、どんな意味が込められているのかも解説する。
3-1. Brimstone:Sarge → Brimstone
Brimstoneのコードネームは「Sarge(サージ)」だった。「Sarge」は「軍曹(Sergeant)」を短縮した言葉で、軍隊的なリーダー像を表す。実際、BrimstoneはVALORANT Protocolの司令官的な立ち位置で、仲間を鼓舞するスキルも持つ。最終的に「Brimstone」になったのは、硫黄を意味する言葉で、炎や熱を連想させる。彼のスキルが煙や照準を伴うため、火薬・硫黄のようなイメージに合っている。
3-2. Viper:Pandemic → Viper
Viperのコードネームは「Pandemic(パンデミック)」だった。これは「疫病の大流行」を意味し、毒やガスを使う彼女の能力にぴったりだ。しかし、最終的には「Viper(ヴァイパー)」に変更された。Viperは「毒蛇」や「毒を持つ人物」を意味し、彼女の冷酷で危険なキャラクター性を表現するのに適していた。なお、本名はSabine Callas(サビーン・カラス)で、アメリカの科学者という設定だ。
3-3. Phoenix:Apollo → Phoenix
Phoenixのコードネームは「Apollo(アポロ)」だった。アポロはギリシャ神話の太陽神で、炎や光を司る。これは炎を使うPhoenixの能力に合っていた。しかし、最終的には「Phoenix(フェニックス)」に変更された。フェニックスは不死鳥で、彼のウルト「Run it Back」で倒されても時間差で蘇るスキルと完璧にリンクしている。名前の変更は、ゲームプレイとロアをより強く結びつけるためだったと考えられる。
3-4. Jett:Wushu → Jett
Jettのコードネームは「Wushu(ウーシュー)」だった。ウーシューは中国語で「武術」を意味し、軽やかで敏捷な戦闘スタイルを表現していた。最終的には「Jett」に変更された。Jettは「ジェット機」や「ジェット気流」を連想させる名前で、彼女の風を操り、空中を飛び回る能力にぴったりだ。韓国出身の彼女の本名はSunwoo Han(ハン・ソンウ)で、元シェフという設定。
3-5. Sage:Thorne → Sage
Sageのコードネームは「Thorne(ソーン)」だった。Thorneは「とげ」を意味し、一見すると攻撃的なイメージだ。しかし、最終的には「Sage(セージ)」に変更された。Sageは「賢者」や「セージ(ハーブの一種)」を意味し、回復能力を持つ彼女のヒーラー役割に完璧に合う。中国出身の本名はLing Ying Wei(ウェイ・リンイン)だ。
3-6. Cypher:Gumshoe → Cypher
Cypherのコードネームは「Gumshoe(ガムシュー)」だった。これはスラングで「探偵」や「刑事」を意味する。情報収集と監視が得意なCypherの役割に合っていた。最終的には「Cypher(サイファー)」に変更された。Cypherは「暗号」や「謎の人物」を意味し、彼の秘密主義で謎めいたキャラクター性にぴったりだ。モロッコ出身の本名はAmir El Amari(アミール・エル・アマリ)。
3-7. Sova:Hunter → Sova
Sovaのコードネームは「Hunter(ハンター)」だった。彼は弓矢を使い、敵を追跡するイニシエーターで、ハンターという名前はそのままだ。最終的にはロシア語で「フクロウ」を意味する「Sova」に変更された。フクロウは知恵と観察の象徴であり、彼のドローン「Owl Drone」や索敵能力と一致している。本名はAlexander Novikov(アレクサンドル・ノヴィコフ)。
3-8. Omen:Wraith → Omen
Omenのコードネームは「Wraith(レイス)」だった。Wraithは「幽霊」や「亡霊」を意味し、闇から現れてテレポートする彼の能力に合っていた。最終的には「Omen」に変更された。Omenは「前兆」や「不吉な予兆」を意味し、彼の不気味で謎めいた雰囲気を強調している。本名は未だに明かされていないが、コミュニティではさまざまな推測がある。
3-9. 新エージェントの名前変更も続く
最近のエージェントも、コードネームから変更されたものが多い。
- Gekko:Aggrobot(アグロボット)→ Gekko。ヤモリを意味する名前で、彼の相棒である「ラディヴォア(radivores)」の小さな生き物たちと親和性がある。
- Deadlock:Cable(ケーブル)→ Deadlock。ワイヤーや罠を使う能力を表す名前から、行き詰まりや封鎖を意味するDeadlockに。
- Clove:Smonk(スモンク)→ Clove。スモークと植物のクローブ(丁子)を掛け合わせた名前に。
- Vyse:Nox(ノックス)→ Vyse。Noxはラテン語で「夜」を意味する。最終的に「Vyse」という独自の名前になった。
- Tejo:Cashew(カシュー)→ Tejo。コロンビア出身で、ミサイルやドローンを使うイニシエーター。
- Veto:Pine(パイン)→ Veto。セネガル出身のセンチネルで、敵の能力を無効化する。
- Miks:Iris(アイリス)→ Miks。クロアチア出身のコントローラーで、音とソニックエネルギーを使う。Irisは「虹」や「瞳」を意味し、音の波や光を連想させる。
4. 名前が変更されなかったエージェント
中には、開発段階のコードネームがそのまま正式名になったエージェントもいる。以下はその代表的な例だ。
Killjoy(キルジョイ)
コードネーム:Killjoy
本名:Klara Böhringer
ドイツ出身の天才エンジニアで、センチネルとしてタレットやアラームボット、ナノスワームを使う。「Killjoy」という名前は、そのまま「楽しみを台無しにする人」という意味で、敵の攻撃を妨げる彼女の能力に合っている。
Breach(ブリーチ)
コードネーム:Breach
本名:Erik Torsten
スウェーデン出身のイニシエーターで、壁越しのスタンやフラッシュで敵を崩す。「Breach」は「突破口」や「突破」を意味し、壁を貫通する能力と一致している。
5. 最新エージェント:VetoとMiks
5-1. Veto(ヴェトー)――敵の能力を封じるセネガルのセンチネル
Vetoは2026年に登場したセンチネルで、セネガル出身。彼の特徴は、敵の能力やガジェットを無効化する力を持つことだ。コードネームは「Pine」だった。Pineは「松」を意味し、どのような理由でつけられたのかは不明だが、最終的に「Veto」という名前になった。Vetoは「拒否権」を意味し、敵の行動を拒否する彼の能力と強く結びついている。
5-2. Miks(ミックス)――音で戦場をコントロールするクロアチアのコントローラー
Miksは2026年3月に実装されたコントローラーで、クロアチア出身。音楽とソニックエネルギーを使い、味方を鼓舞しながらスモークやコンパス、ヒールを提供する。コードネームは「Iris」だった。Irisは「虹」や「虹彩」を意味し、音の波や光を連想させる名前だったが、最終的には「Miks」になった。Miksは音楽の「ミキシング」や「ミックス」を連想させる名前で、音楽のキャラクター性に合っている。
2026年最新のエージェント情報
- Veto:セネガル出身、センチネル、コードネームPine
- Miks:クロアチア出身、コントローラー、コードネームIris
- VALORANTのエージェント総数は30体(VP-30)に到達
- 未発表のVP-8は今も存在する番号として予約されている
6. なぜRiot Gamesは名前を変更するのか
エージェントの名前が変更される理由はいくつか考えられる。
- 能力との親和性:コードネームが能力やキャラクター性と合っていない場合、より適した名前に変更される。例えば、Phoenixの「Apollo → Phoenix」は蘇生スキルとの関係性を強調するため。
- ロア(物語)との整合性:名前はキャラクターの背景や世界観と整合する必要がある。例えば、Gekkoはハーフ・メキシカンでLA出身の設定に合わせて、カラフルで親しみやすい名前に。
- ゲーム内での呼びやすさ:短く、発音しやすく、チームメイトに伝えやすい名前が好まれる。例えば、Omenの「Wraith」よりも「Omen」の方が短く、インパクトがある。
- 商標・文化的配慮:特定の文化や団体に配慮するため、名前を変更する場合もある。
7. まとめ
VALORANTのエージェントには、開発段階で使われていたコードネームが存在する。多くのエージェントはコードネームから正式名に変更されており、Brimstone、Viper、Phoenix、Jett、Sage、Cypher、Sova、Omenなどが代表的だ。一方、KilljoyやBreachのように、コードネームがそのまま正式名になったエージェントもいる。
2026年6月現在、最新エージェントはVeto(コードネームPine)とMiks(コードネームIris)で、VALORANTのロースターは30体に達している。まだ謎に包まれたVP-8も存在し、今後のエージェント追加に期待が高まる。
エージェントの名前は、単なる呼び名ではなく、能力やキャラクター性、ロアを表現する重要な要素だ。好きなエージェントのコードネームを知ることで、ゲームへの愛着が一層深まるはずだ。
「Killjoyの名前がそのまま使われてるのは意外でした。逆にBreachは能力そのものなので納得。名前の由来って面白いですね。」