💡 この記事でわかること
- ゲーム実況に最低限必要な機材リスト
- 予算別(3万円〜15万円〜)のおすすめ構成
- PC・キャプチャボード・マイク・カメラの選び方
- OBS Studioなどの配信ソフトの基本設定
- 編集ソフトとテンポの良い動画作りのコツ
- 企画が決まった後の「再生数を伸ばす」次のステップ
🛠️ ゲーム実況に必要な機材一覧
ゲーム実況を始めるには、以下の機材が必要です。ただし、最初から全てを揃える必要はありません。順番に投資し、自分のスタイルに合わせて拡張していくのがおすすめです。
| 機材 | 役割 | 初心者優先度 |
|---|---|---|
| PC本体 | ゲームを動かし、録画・配信・編集を行う | 必須 |
| マイク | 実況音声を録音。音質は視聴者の印象を大きく左右する | 必須 |
| ヘッドセット | ゲーム音と自分の声を同時にモニター | 必須 |
| キャプチャボード | PS5/Switch 2などの家庭用ゲーム機をPCに取り込む | ゲーム機実況時 |
| カメラ(Webカメラ) | 顔出し実況で視聴者との距離を縮める | 推奨 |
| 照明 | 顔出し時の画質を向上。安価なリングライトでもOK | 推奨 |
| 配信・編集ソフト | OBS Studio(無料)、DaVinci Resolve(無料)など | 必須 |
📖 用語解説:「キャプチャボード」とは
家庭用ゲーム機(PS5・Switch 2・Xbox)の映像をPCに取り込むための機器です。ゲーム機のHDMI出力をキャプチャボードに接続し、キャプチャボードをUSBでPCにつなぐことで、PC上でゲーム画面を録画・配信できます。PCゲームの場合は不要です。
💰 予算別おすすめ構成
⚠️ 配信PCは予算をしっかり確保しましょう
ゲームを動かしながら録画・配信・編集を同時に行うため、PCには通常のゲーム用PC以上の負荷がかかります。CPU・GPU・メモリの3点が同時に高負荷になるため、低価格帯のPCではフレームレートが落ち、配信がカクつく、録画が途切れるなどの問題が起こりやすいです。快適に実況するためには、PC本体に最低でも15万円〜20万円程度を見込むのが現実的です。
🟢 3万円〜スターター構成(機材購入のみ)
- PC:既存のノートPCまたはデスクトップ(PCゲームの場合は最低限のスペックが必要)。新規購入する場合は、PCゲーム実況・録画を快適に行うため最低でも15万円〜20万円を見込みましょう
- マイク:USBマイク(Fifine、Maono、JLabなど 5,000円〜10,000円台)
- ヘッドセット:ゲーミングヘッドセットまたはイヤホン(3,000円〜7,000円)
- ソフト:OBS Studio(無料)、DaVinci Resolve(無料)
🟡 15万円〜標準構成
- PC:ゲームが快適に動くミドルレンジPC(本体単体で15万円〜20万円)。録画・配信しながらゲームを動かすため、CPU・GPU・メモリに余裕がある構成を選ぶ
- マイク:コンデンサーマイク(Fifine K690、Audio-Technica AT2020など)
- オーディオインターフェース:マイクの音質を向上させる機器(Focusrite Scarlett Soloなど)
- キャプチャボード:Elgato HD60 X、Genki ShadowCastなど(家庭用ゲーム機実況時)
- カメラ:Webカメラ(Logicool C920など)
🔴 25万円〜本格構成
- PC:高性能ゲーミングPC(本体単体で25万円〜35万円)。録画・配信・高画質編集を同時に行っても快適なスペック
- マイク:高音質コンデンサーマイク+専用マイクアーム
- カメラ:Webカメラより高画質なカメラ(Sony ZV-E10など)
- 照明:リングライトまたはパネルライト
- 副ディスプレイ:配信コメントやOBS画面を確認しやすくする
⚠️ 注意:機材に頼りすぎない
高い機材を買っても、企画や編集が整理されていなければ再生数は伸びません。ただし、PCゲームを実況・録画する場合、PC本体のスペック不足は技術的な限界になります。最初は「音質が悪くない」「画面が途切れない」レベルを目指し、特にPC本体には必要な予算を確保しておきましょう。
🖥️ 2PC構成とは——配信用PCとゲーム用PCを分ける方法
これまで解説してきたのは「1台のPCでゲームと配信を両方行う」1PC構成です。一方、2PC構成は、ゲーム専用のPCと配信専用のPCを2台用意し、役割を分ける方法です。ゲーム用PCはゲームだけに集中し、配信用PCはOBS・配信・録画・コメント管理を担当します。
📖 2PC構成のメリット
- ゲーム側の負荷が減る:OBSやエンコード処理を配信用PCに逃がせるため、ゲームのフレームレートが安定しやすいです
- 配信が安定しやすい:配信用PCは配信処理に専念できるため、1PC配信より配信が止まりにくくなります
- トラブル時の切り分けが簡単:ゲームがフリーズしても配信側は止まりにくいため、長時間配信やイベント配信に向いています
- 配信画面やコメント管理を分けやすい:ゲーム用PCの画面を邪魔せずに、配信用PCでOBSやコメントビューアを操作できます
⚠️ 2PC構成のデメリット
- コストが高い:PCが2台必要なので、初期投資が大きくなります
- 設置スペースが必要:2台のPCとモニターを置くスペースが必要です。配信用PCをノートPCにすると省スペースになります
- 配線が複雑:HDMI、キャプチャーボード、音声ケーブルなどの接続が増えます
- 音ズレや遅延の調整が必要:キャプチャーボード経由で映像・音声を送るため、遅延やズレが発生することがあります
2PC構成に必要な機材
- ゲーム用PC:やりたいゲームが快適に動くスペック。モニターのHDMI端子やDP端子の数を確認
- 配信用PC:ゲーム用PCほど高性能は不要。ただし、GPUエンコードを前提にGeForce RTXシリーズを搭載していると安定します
- キャプチャーボード:ゲーム用PCのHDMI出力を配信用PCに取り込む。パススルー出力対応がおすすめ
- マイク:基本的に配信用PCに接続
- ヘッドセット:ゲーム音と自分の声を聞くために使用。音声ルーティングに注意
- HDMIケーブル:ケーブルの規格(HDMI 1.4/2.0/2.1、DPなど)に注意
2PC構成のつなぎ方(キャプチャーボード方式)
- ゲーム用PCのHDMI出力をキャプチャーボードに接続する
- キャプチャーボードを配信用PCのUSBポートに接続する
- キャプチャーボードのパススルー出力からゲーム用モニターに接続する(ゲーム画面を遅延なく見るため)
- 配信用PCでOBSを起動し、「映像キャプチャデバイス」としてキャプチャーボードを追加する
- ゲーム音はHDMI経由でキャプチャーボードを通り、配信用PCのOBSで拾う
- マイクは配信用PCに接続し、OBSで合成する
配信用PCの推奨スペック
配信用PCはゲームを動かさないため、ゲーム用PCほどの性能は不要です。ただし、OBS、ブラウザ、コメントビューア、録画、音声処理を同時に動かすので、安すぎるPCは避けたいです。2026年6月時点の目安は以下の通りです。
- CPU:Core i5 / Ryzen 5以上。長く使うならCore i7 / Ryzen 7クラスが安心
- GPU:GeForce RTX 3050以上。1080p配信が中心ならRTX 3050〜RTX 5060クラス。同時録画や将来の余裕を見るならRTX 5060 Ti以上
- メモリ:16GBでも始められるが、できれば32GB
- ストレージ:SSD 1TBが目安。録画ファイルは容量を大きく消費します
1PC構成と2PC構成の比較
| 項目 | 1PC構成 | 2PC構成 |
|---|---|---|
| PC台数 | 1台 | 2台 |
| 初期コスト | 低い | 高い |
| ゲーム負荷 | 配信処理も負担するため重くなりがち | ゲームに集中できるため安定 |
| 配信安定性 | 設定次第 | 比較的安定しやすい |
| トラブル時 | ゲーム側と配信側の切り分けが難しい | どちらの問題か切り分けやすい |
| 設置スペース | コンパクト | 広めが必要 |
| 向いている人 | 初心者・予算重視の人 | 高画質・高FPSで配信したい人・長時間配信する人 |
2PC構成で注意したいこと
- 音ズレが出ることがある:キャプチャーボードを使うと映像・音声に遅延が出ることがあります。OBSの「同期オフセット」で調整します
- キャプチャーボードの対応解像度を確認:ゲーム用PCで144Hz以上で遊ぶ場合は、キャプチャーボードの対応解像度やパススルー性能を確認してください
- 配信用PCには有線LANを使う:Wi-Fiでは配信が不安定になりやすいです。ゲーム用PCと配信用PCの両方をネット接続する必要があるので、ルーターのLANポート数も確認しましょう
- 2PCでもOBS設定は軽くする:2PCだからと言ってOBSの設定を上げすぎると、配信用PCが重くなります。ビットレート・解像度・FPSは配信サイトやPC性能に合わせましょう
💡 どんな人に2PC構成がおすすめ?
まずは1PCで配信を始めて、重い・安定しない・もっと高画質でやりたいと感じたら2PC構成を検討するのが良いです。特にFPSや格闘ゲームなど、フレームレートを落としたくないジャンルを配信する場合、2PC構成のメリットが大きいです。ただし、2PCにする前にOBSの設定を見直すだけで改善する場合もあるので、まずは設定を最適化してから検討しましょう。
🎙️ マイク・音質を良くするコツ
音質は、動画の「第一印象」を大きく左右します。以下の設定を確認してください。
- マイクを口から10〜20cmの距離に置く:遠すぎると声が小さく、近すぎると爆音になります
- ノイズゲートでキーボード音や部屋の雑音をカット:OBS Studioのフィルターで設定できます
- EQでボーカルを明瞭に:低音を少し下げ、中音域(1kHz〜3kHz)を少し上げると聞きやすい声になります
- マイクアームで振動を防ぐ:デスクに置くマイクは、キーボードやマウスの振動を拾いやすいです
📺 OBS Studioの基本設定
ゲーム実況で最も使われている無料配信・録画ソフトがOBS Studioです。初心者がまず設定すべきポイントは以下の3つです。
- 出力設定:録画形式は「MKV」または「MP4」、映像ビットレートは6,000〜10,000kbpsを目安に
- 映像設定:基本解像度は1920×1080、出力解像度も同じか720pを推奨
- 音声設定:マイクを1つ、デスクトップ音声(ゲーム音)を1つ、シーンに追加する
✂️ 編集でテンポを良くする
編集は「不要な部分を削る」作業です。特に以下の部分はカットすると視聴維持率が上がります。
- ロード画面や待機時間
- 同じ失敗を繰り返す場面(1回目だけ残す)
- 沈黙や思考中の長い間
- 尺を稼ぐための無意味な移動シーン
一方で、以下は残すと効果的です。
- 初見の驚きやリアクション
- 重要な発見やクリアの瞬間
- 視聴者に役立つ解説や豆知識
編集ソフトは、無料で高機能なDaVinci Resolveや、初心者に優しいCanva、Clipchampなども選択肢です。
🎨 サムネイルとタイトルの重要性
機材が整ったら、次は「クリックしてもらう」ためのサムネイルとタイトル作りです。以下の要素を意識してください。
- サムネイル:顔を大きく、文字は3文字以内、配色は3色以内に絞る
- タイトル:数字・年号・「最新版」を入れ、視聴者が得られるメリットを明示
- テンプレート:「【ジャンル】タイトル 副題」形式で統一感を出す
🔗 次のステップ:伸びる企画を選ぶ
機材・設定・編集が整ったら、次に重要なのは「どんな企画を撮るか」です。良い機材を使っていても、視聴者が興味を持たない企画では再生数は伸びません。伸びる企画の選び方や、2026年6月の注目ゲームタイトルは、関連記事で詳しく解説しています。
❓ よくある質問(FAQ)
Q. ゲーム実況はPCゲームと家庭用ゲーム機どちらがおすすめ?
A. PCゲームの方が導入コストは低いですが、家庭用ゲーム機の人気タイトルの方が検索流入が大きい傾向があります。自分が楽しめる方を選び、後から機材を追加するのが良いです。
Q. 顔出しは必須ですか?
A. 必須ではありません。顔出ししないチャンネルでも再生数は伸びます。ただし、顔出しは視聴者との親近感を高めるため、長期的にチャンネル登録率が上がりやすい傾向があります。
Q. ゲーム音がマイクに入り込む(音割れ)のを防ぐには?
A. ヘッドセットを使い、スピーカーからの音をマイクに拾わせないようにします。OBSの音声フィルターで「ノイズ抑制」「ノイズゲート」を設定するのも有効です。
Q. 無料ソフトで本格的な動画は作れますか?
A. はい、OBS StudioとDaVinci Resolveの組み合わせで、ほとんどのゲーム実況はカバーできます。有料ソフトは作業効率を上げるためのもので、最初は無料で十分です。
📝 まとめ
- ゲーム実況の最低限の機材は「PC・マイク・ヘッドセット・配信ソフト」です
- 予算は3万円から始められ、15万円〜で標準構成が組めます。PC本体には最低でも15万円〜20万円を見込みましょう
- 音質は「第一印象」を決めるため、マイクとOBSの音声設定は優先的に調整しましょう
- 編集では「不要な時間を削る」ことが視聴維持率向上に繋がります
- 高画質・高FPSでの配信を目指すなら、ゲーム用PCと配信用PCを分ける2PC構成も検討しましょう
- 機材が整ったら、次は「伸びる企画」を選ぶことで再生数が大きく変わります